TEPPEN勢にMTGを勧めたい。

1 はじめに


こんにちは、ViruSです。私事なのですが、最近PCでMTGアリーナを始めまして…めちゃくちゃハマっております。元祖カードゲームということもあり、追及してもしきれない奥深さがあると感じました。今回はそんなMTGの魅力を新参者の目線で共有したいと思いましたので、GWの休日を利用して執筆していきます。伝わりやすいようにTEPPENと比較しますが、ネガキャン目的ではありませんのでご了承ください。

2 MTGとTEPPENの相違点

まず初めに、MTGが具体的にどういったゲームなのかを説明させていただきます。ザックリ言うと、知識と経験がものをいう極めて実力差がつきやすいゲームです。あれ?なんかどこかで聞いたことあるぞと…TEPPENもそうなんじゃないかと…思った方もいるかもしれません。ただMTGとTEPPENでは実力を測る物差しに大きな違いがあります。

 

TEPPENはDCGの中でも極めて異質で、どちらかといえばカードゲームよりもRTSタワーディフェンスゲームに似ておりトレードが重視されます。加えて、TEPPENは格ゲー要素もありますので、アクション性(入力の速さ)が重要な要素となっています。

 

また、カードプールが狭いことや界隈がガチガチの村社会なため情報の回りが恐ろしく早く、似たようなデッキが多く蔓延します。その結果、環境が早期に固定され、プレイヤーと対戦しているというよりはデッキと対峙しているという感覚に陥りやすいです。TEPPENにおける実力の物差しは、ユニットトレード等の培われた経験+思考や行動の瞬発力であり、構築力は二の次です。

 

MTGはどうなのかというと…ゴリゴリの構築ゲーで、前述した知識と経験が色濃く反映される硬派なゲームです。TEPPENのローテーション環境が1シリーズ80枚×8セットの640枚から構成されているのに比較し、MTGでは1シリーズ約280×8セットの2240枚でスタンダード環境が構成されています。この約3.5倍のカードプールが構築力の差を明確にしており、ガチデッキからロマンデッキまで様々なデッキタイプが存在します。

 

TEPPENでは混色デッキを組むと5コスト以下までしか入れられないという制限がかかりますが、MTGにはそれがないというのも多様性の要因になっています。また、TEPPENではそれぞれの色・アーツは大体こういう形に収まるというテンプレートがある程度確立されていますが、MTGでは同色でも多種多様なゲームプランがあり、作る人によって構築が大きく変化する傾向にあると思います。TEPPENでは1~2枚差し替えた程度で○○式!なんて名乗る人がいますがハッキリ言って異常です。

 

ユニットを置くと一定時間で同レーンの戦闘が始まるTEPPENとは違い、MTGでは 殴る・殴らない 守る・守らない の選択が可能です。また、[インスタント]という効果持ちの呪文は相手ターンでも発動することができるので、自ターンでコストを使い切らずに残しておいて敵の動きを制限するといった動きができます。その他にもマナの置き方や処理順など多くのプレイング分岐点があり、そこが奥深さに繋がっています。

 

TEPPENでは思い出のシェア等のAOE除去を打つためにコスト温存したり、俺から離れるなをケアするために除去を2枚構えたりすることがレスポンスの上手さなわけですが、MTGではそういった駆け引きが毎ターン行われるんです。TEPPENでは相手がアクションを打つと無料で青MPがもらえるため、2コストアクションなんて準備もくそもないわけですよ。そこよりも返しのアクションがあるかどうかという使いどころのほうが大事なわけです。しかしMTGでは青MPはもらえないので、アクションを使う状況を想定してコストを残しておく必要があるんです。

 

このようにMTGでは知識と経験に基づく構築力と展望性という2つの要素が大きな実力の物差しになるのではないかなと思っております。まだ始めてから日が浅いので間違っているかもしれません^^;

 

3 ゲームモードとプレイヤー層

MTGは日本人の人口はそうでもないみたいなのですが、世界的に見ればものすごい数のプレイヤーが遊んでいるゲームなので、抱えている層が豊富です。そしてその大勢で多種多様な層を引き付けているのは多彩なゲームモードなのではないかなと思います。

 

上の画像の他にもあるのですが2つにザックリ分けて説明すると…

1. 構築

TEPPENのランクマッチ同様に、事前に組んだデッキを用いて対戦するモードです。最新8セットを用いて戦うスタンダードが一般的で、スタン落ちしたカードでも自由に使用できるアンリミテッド的なものもあります。

 

2. リミテッド

既に構築したデッキで対戦するスタンダードとは異なり、特定のパックを開封しその場で構築したデッキを用いて対戦するモードです。(基本土地は自由)

 

構築の○○、リミテッドの○○というようにおおよそこの2種類に分類されます。特に独創的なのがドラフトとシールドです。

開封したパックの中から8名で順番にカードを選んでいき、構築したデッキ+基本土地で対戦するモードです。

開封したパックの中から自分だけで好きなカードをピックし、構築したデッキ+基本土地を用いて対戦するモードです。

 

僕は別のモードに没頭していたこともあり、まだプレイしたことはありませんが、簡易版のクイックドラフトは5回程プレイしました。感想としては…

めちゃくちゃ楽しい!!!

実際の対戦ももちろん楽しいのですが、何よりもカードをピックしている瞬間が楽しさの度を越えています。このカードとこのカードはシナジーがあるな~とか、構築ではあまり見かけないけどリミテッドでは光る可能性があるな~とか、今このターンで選ばないと次に回ってこない可能性があるから先にピックしておこうとか、いろいろ思考しながら一期一会のデッキに出会う感覚が唯一無二なんですよね。

 

クイックドラフトはNPC相手にピックをして実際の対戦はプレイヤーと行うモードなのですが、通常のドラフトでは対人でピックを行うんですよ。まだこの面白さの先があるのかと思うとワクワクが止まりません。

 

ランクマッチでもBO1とBO3のどちらかを選択することができ、サイドデッキの登録も事前に行うことができるので、対戦相手のデッキに合わせて対策を講じることができるんです。僕はまだサイドを固めるほどの資産がないので登録してないんですけど、こういった部分でも思考の差が出ると思っています。

 

このようにMTGではゲームモードが数多く存在するので、各プレイヤーのニーズを満たすことが実現できているのだと思います。ランクマッチをガチで周回するもよし、リミテッドでピックを楽しむのもよし。MTGにはエンジョイ思考やロマン思考の人にも救いが多く存在するのではないかなと思いました。体力20なのに、2000点の重貫通とか飛んできますからね(笑)

4 その他の魅力

ここまでゲーム性の違いについて書いてきましたが、ここからはシンプルに僕が引き込まれた要素を列挙していきます。

 

まず挙げられるのが自由度の高さと爽快感です。上記の内容と被りますが、カードプールの豊富さ=できることの多さなんです。そこに加えてMTGは、僕が今までプレイしてきたどのカードゲームよりも汎用性の高い強カードがたくさんあり、シナジーやコンボの数が尋常じゃないんですよね。

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これらは僕がランクマッチで対峙しててすごく嫌だった3枚です。まぁ黄金架のドラゴンに関してはそこに行きつくまでの過程がウザかったところはあるんですが…。これら以外にもたくさんあり、それぞれがいろんなデッキに出張して悪さをしています。

 

カードパワーが高い=誰が使用しても同じだからつまらない 

というのはよく見かける意見なのですが、MTGは除去がかなり優秀なので盤面自体は返せることが多いんですよね。伝説の~がつく同カードはフィールド上に一枚までしか存在できなかったりと案外バランスが取れていると感じます。

 

 

無限リベンジマン

 

コストずる野郎

TEPPENだとこのあたりのカードが色々なデッキに組み込まれていた時期が好きだったんですよ。しかも理不尽な押し付けではなく真っ当なデッキばかりでカードの使い方の差が顕著に出ていました。

 

僕が求めているのは「あれも強いな~、これも強いな~、何を抜こうかな~。」と考える時間であって、弱いカードたち眺めながらを「あれを入れるくらいならこっちで妥協するか…」と選別する作業ではない。MTGは間違いなく前者のゲームで、そこが好みに合ってます。HBM並みのカードパワーがある8セットと考えてもらえれば想像しやすいと思います。

 

次に挙げあれるのがカードイラスト、演出、ボイスがかっこいいという点です。

ファンタジー(若干ダーク)な世界観のカードが多く刷られており、かなり僕好みです。PW(プレインズウォーカー)と称されるフィールド魔法的なカードをプレイするとボイスが流れるのですが、それがなかなかに渋くてカッコいい。LoRの時も思ったんですが、やっぱりいいですよボイスは。自分のアバターを変えたり、ペットを戦場に連れて行ったり、スリーブを自分好みに変更したりとオプションが多いのも魅力の一つかなと思います。

 

最後に挙げられるのは、やはりカードゲームとしての歴史ですね。カードの背景にあるストーリーとかフレーバーテキストから伝わるこだわりとか、そういうのはどっちでもいい人間なのでそういった歴史ではないです。僕が言いたいのは、色んな他カードゲームで見てきた様々な要素や効果が大体揃っているということです。どのゲームが先に始めたとかはわかりかねますが、大体MTGが本家なんだと思います。さすが元祖TCG!歴史が集約されている気がします。

 

5 気になった点

ここまでTEPPENを比較対象としてMTGの魅力を羅列してきたのですが、もちろん気になったところも数点ございます。僕自身が気になった点もそうですし、TEPPEN勢が気になるであろうギャップについても書いていきます。

 

①資産のやりくりが難しい

MTGはデイリーやウィークリーのミッションをこなしていくことで徐々にカードが集まってくるタイプのゲームです。ですから始めたての人がガチ勢のデッキをコピーして、そのままランクマッチにいそしむということが難しいです。また、カードを砕いてソウルを生成し好きなカードを生成するということができません。その代わりワイルドカードというものをパック開封の特典などで獲得し、それを変換するという形が一般的です。

 

TEPPENではデッキプレゼント機能やカード変換が可能なので、資産に困るというケースが生まれにくいです。実際に僕はTEPPENを約3年続けている中で120円しか課金しておりませんが資産に困ったことはほとんどありません。とっととガチデッキを組んで無双したいという方はまずここに驚くと思います。ただ、長期的な目で見たら全然無課金でもやれるらしいので最初は格安デッキなどで始めるといいと思います。僕は2万くらいぶっこみました。

 

②連勝することが難しい

TEPPENは20連勝くらいならだれでも容易にできてしまうゲームで、直近100戦の勝率が90%越えなんかも珍しくはありません。一方で、MTGはいろいろなデッキが群雄割拠していることや、やはり先行有利問題などもありますので勝率が伸びにくいのだと思います。ランクマッチ最下層のブロンズ帯でもしっかり動いてくる人が多く勝ちにくかったです。これに関してはいい部分でもあるので何とも言えません。いろいろなデッキと戦うことになるので、各デッキの筆頭カードを覚えるのにまず苦労すると思います。

 

③テンポが悪く、試合時間が長くなりがち

ここはターン制カードゲームの宿命ともいえるべきポイントなので、わざわざ書く必要はないと思ったのですが一応です。自ターンにコストを使い切ってしまい、相手が長考している時間なんかは本当に暇です。TEPPENはリアルタイム性が売りで、テンポもめちゃくちゃ良いですからそこのギャップは感じると思います。試合時間も5分と決まっているわけではなく、ライブラリーアウトもめったにないので腰を据えてじっくり遊びたい方にお勧めできます。

 

④リプレイ機能がなく、試合を見返せない

ここ、マジでなんでやねんとなりました。こんなに分岐点があるゲームなのに見返せないのマジか~と。プレイングを磨いて、自分のできることを増やしていく作業が大好きな僕にとってはかなり致命的なポイントです。おそらく画面録画などで対応することになりますが、PC初心者なので結構きつい。。。

 

6 まとめ

ここまでの話をザックリまとめると、MTGをお勧めできるのはこんな人です。

1. 構築を楽しみオリジナリティを求める方

2. 複雑な効果・選択肢から正解択を洗うのが好きな方

3. 色々なデッキ・戦略を試すのが好きな方

 

敷居が高いと思ってなかなか手を付けていなかったMTGですが、実のところかなり敷居は低いのだと実感しました。紙のほうはスタンダードを追いかけるとなると相当なお金がかかると思いますがデジタルは安くていいですね。対戦相手にも困りませんし。

 

TEPPENはTEPPENの良さがあるので今後もカジュアルに続けていきますが、今僕が腰を据えてガッツリやりたいのはMTGです。ルームマッチができるフレンドを募集してるので一緒に遊びましょう(笑)4月29日に新弾もリリースされたので、まさに今がはじめ時ですよ。僕はPCでプレイしてますが、モバイルアプリ版もあるので安心してください。

 

今後もっとうまくなったら構築記事とか書いてみたいなと思います。それではまた👋